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ハンドメイドキャンドルの魅力


昔は生活に必要不可欠な『灯り』として使われていた『キャンドル』。欧米では、現在も生活の一部としてキャンドルを使用している家庭もあるほど。今、私たちの生活にあるキャンドルといえば、癒しを求めてのアロマキャンドルや、空間を魅力的に演出してくれるレストランなどで使われるキャンドルがあります。今回は、そんなキャンドルをもっと身近に感じられる『ハンドメイドキャンドル』をご紹介します!!

キャンドルの歴史にふれてみよう!!

キャンドルイメージ

キャンドルの歴史はとても古く、紀元前にまでさかのぼります。
紀元前7〜1世紀に栄えたエトルリア(現在のイタリア中西部)の遺跡から燭台の絵が出土し、この時代にろうそくがあったことは確かだとされています。同じ時代、中国の遺跡でも燭台が出土しています。

19世紀のヨーロッパでは、豚や牛、羊などの脂肪分からキャンドルの原料になるステアリン酸を精製できるようになり、光度の高いキャンドルが製造されるようになりました。それまでは、蜜ロウはキリスト教の儀式に使われるなどしていましたが、一般市民には高価なものだったようです。昔は牛や鯨の脂を使ったキャンドルもありましたが、においがしたりと難点も多かったことでしょう。

余談ですが、キャンドルとセットでイメージされるマッチの発明は1827年。キャンドルの歴史と比べると格段に新しく、なんだか意外な感じがしますね。
1850年頃、石油からパラフィンワックスが精製されるようになりました。当時は、オイルランプに使う灯油の方が安く手に入りやすかったようです。
日本では、8世紀に仏教伝来とともに中国から蜜ロウキャンドルが伝わります。平安時代に中国との国交が一時途絶え、国内では松ヤニでキャンドルを生産していました。室町時代に再び中国からの輸入がはじまり、今の和ロウソクの製法が伝来。現在のパラフィンキャンドルが製造されるようになったのは、明治時代のことです。


ハンドメイドキャンドルの魅力

キャンドルの灯りには「ゆらぎ」があります。炎が自然と左右にゆれ、時間と共に大きくなったり小さくなったり、溶けたロウが垂れたりと、規則的な動きの中に予測できない時間的変化や空間的変化が生じます。この不規則な現象は『1/f(エフぶんのいち)』といわれます。キャンドルの炎を見つめると癒されるのは、このリズムが一定ではない周波数帯のおかげなんですね。そんな心地よいキャンドルの「ゆらぎ」を、自分の手で作ったキャンドルで体験できるのが『ハンドメイドキャンドル』です。

『ハンドメイドキャンドル』の魅力は、なんと言っても自分の思い描いた形を実現できる楽しさ。作る事によって生まれる偶然や発見はもちろん、ハプニングさえも作品の魅力として表現できる自由度の高さがあります。既製品にはない自分だけの『オリジナル』キャンドルが楽しめます!!『ハンドメイドキャンドル』は専用のキットなどが販売されており、道具も日常使うもので代用できたりと家庭でプチ体験できるのも魅力の一つです。手軽に、手づくりの楽しみとして『ハンドメイドキャンドル』をご紹介していきます。

■キャンドル作りに必要なもの
■キャンドルの作り方【モールディング】
■キャンドルの作り方【ディッピング】
■キャンドル豆知識

パラフィンワックス

★パラフィンワックス
石油系のワックスで、キャンドル用としては融点が57〜60℃のものが主原料として使われます。粒状のもの、板状のものなどがあります。次にあげる添加剤を加えることで、様々なキャンドルを作ることができます。

★マイクロワックス
高融点(63〜74℃)でありながら常温で柔らかく、パラフィンワックスに添加すると、キャンドルの斑点・亀裂を防止し、透明性を増します。用途に応じてパラフィンワックスに3〜20%添加し、加工しやすいワックスにします。板状のものを切って使っています。

★ステアリン酸
動物油が原料の動物性ステアリン酸と、ヤシ油から採れるパームワックスの植物性ステアリン酸があります。さらさらした顆粒状のものを使用していますが、硬くてもろい性質で、融点が高く、色が白いものが上質です。パラフィンワックスに添加すると、色を鮮やかにし硬度が増します。収縮率の関係で型離れがよくなるので、型抜きキャンドルに向きます。

★蜜蝋(ビーズワックス)
蜂蜜を採った後のミツバチの巣を溶かし、不純物を取り除いてできる天然のワックスです。黄色〜茶色などの独特の色合いは、蜂蜜に含まれる花粉の色からといわれています。融点は高めですが、常温でも柔らかく曲げやすいです。粘性が高いため、金属やプラスチック型などを使った型抜きキャンドルには向きません。
固まりのもの、粒状のもの、ハチの巣模様がプレスされたシートがあります。
※蜜蝋は、単独でもパラフィンに添加しても使えますので、添加剤としての扱いではありません。

★キャンドル芯について
  綿糸をよったり編んだりした組芯で、ロウの吸い上げを良くし、長く燃えるように、薬品処理がされています。キャンドル芯には色々な種類があるので、キャンドルの直径や形状、使用したワックスの性質、色の濃さを考えて、芯の太さや種類を選びます。

★キャンドルの着色について
主に、キャンドル用の油性顔料と油性染料を使います。顔料は、変色・退色しにくいですが、たくさん入れすぎると芯に目詰まりを起こし燃焼が悪くなります。染料は、少量で着色できますが、変色・退色しやすいです。

★その他の素材
木ロウ(ジャパンワックス)=和蝋燭の材料、ソイワックス(大豆原料)、ジェル状ワックス、カラーシートなどがあります。

★カラーブロック
 色を付けたロウをキューブ状にカットしたもの。今回はこれを使用してキャンドルを作ります。

★型
紙コップや料理に使う型抜きなど、何でも利用できます。

★その他の道具
ハカリやガムテープ、泡立て器など、料理をする様な道具たちが並びます。

1.今回、使用する型は紙コップ。カンタンにはずせる様に、あらかじめワックスと化学的組成が似ているグリセリンを塗っておきます。グリセリンは薬局で手に入ります。

2.あらかじめ準備しておいたキューブ状のロウソクを入れます。

3.流しこむロウ。こんなにサラサラしているんです!!

4.湯煎で80度まで温めます。

5.キューブ状のロウソクを詰めた紙コップに溶かしたロウを流し込みます。

6.固まり始めたら『芯』を通す穴を作るた為、竹ぐしを刺します。

7.透明だったロウが固まり始めました!!たまに竹ぐしを回してロウとくっつかないようにします。

8.紙コップをやぶき、型から外します。

9.竹ぐしを貫通させます。

10.竹ぐしを外し『芯』を通します。

11.『芯』がはずれないように底側で固定します。

12.完成です!!まだほんのり温かい!

1.温めたロウの中に顔料を入れます。

2.始めはゆっくり溶かし、全部溶けるまでよく混ぜます。

3.色を確かめるため、白い皿に少し垂らしてみます。固まるまで本当の色が分からないので、しばし待ちましょう。

4.今回は赤と青に着色したロウを準備しました。

5.白いロウソクを青色に着色したロウの中に入れます。

6.次ぎは赤に着色したロウの中へ。

7.何度かロウのなかへ入れ、色を付けます。

8.青と赤に染まったロウソクができました!!

9.青のロウに浸けていた部分に1回だけ赤いロウを付けたもの。ほんのりピンク色にみえるかな!?

collection/主な作品紹介

今回ハンドメイドキャンドルの取材に協力してくれたのはKEI's Craftさん。キャンドル制作を学び始めてもうすぐ20年のキャリアをもち、『あかりのソムリエ』としても活躍されています。地元、仙台を中心にオリジナルキャンドルのデザイン、制作、販売、個展やグループ展を開催するなど活躍中。
活動経歴
・Design Festa(東京ビッグサイト)Vol.11.13.15.16に出展
・GEISAI2(東京ビッグサイト)GEISAI3(パシフィコ横浜)にグループ出展
・2000年〜 キャンドルクラフトコンテスト(東京)に出品。キャンドルクラフト賞などを受賞
・2003年 5月 東京・青山「ギャラリーサパナプラス」で初個展“Sky Light”
・2004年 11月 東京西荻窪にて個展“キャンドル日和”
・2004年〜 毎年、グラスハウス スガハラ仙台店とのコラボレーション企画展開催
・2006年 銀座 月光荘画材店“ムーンライト展”入選

その他、仙台や東京などでのグループ展に参加

コレクション1コレクション2コレクション3コレクション4コレクション5コレクション6コレクション7コレクション8

others

KEI's Craftさんの作品を取扱っているお店はこちら。
不定期でワークショップも行っているようです。
メリーメリークリスマスランド*メリーズセレクション
http://www.merimeri.jp/ へアクセスしてみてください。

★キャンドルともす前に…
キャンドルにホコリやゴミがついていたらやわらかい布などで取りのぞきます。まわりに燃えやすいものがないか確認し、平らな場所で熱に強いお皿などの上に置いて使いましょう。キャンドルが片寄って溶けたり、炎が乱れて危ないため、空調などの風が当たらないところに置いてください。点火中はキャンドルのそばを離れないようにしましょう。
★火を消すときは…
火を吹き消すと、けむりやにおいが残り気になる方にオススメなのが「キャンドル消し」。専用の道具もありますが、ピンセットや割り箸などで芯をはさんで上に引き上げる事でカンタンに消えます。芯の先をロウの中につけて引き上げる方法もオススメです。

★ロウがこぼれてしまったら?
キャンドルスタンドなどに溶けたロウがついてしまったら冷えて固まるまで待って。
その方がはがれやすくキレイに取れます。

★保存方法は?
あまり光が当たらず涼しいところで保存しましょう。
直射日光や温度が高い所だと色あせや変形の原因になります。

★キャンドルが残り少なくなったら?
大切なキャンドルも使っていくうちに少なくなりますよね。
そんな時は残ったロウを取っておいて、溶かして作り直し、新しいキャンドルに生まれ変わらせることができます


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