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〈vol.28-2〉
こちら「仙台の商家」(写真左)では、溜桶(ためおけ)に味噌桶や店の中で量り売りをするための液用枡などが展示されています。写真手前の小学生がメモをとっているのは、仙台招魂祭祭山鉾ノ図のパネル(写真中央)。明暦元年(1655年)に始まった東照宮祭は、仙台祭とも呼ばれ各町から出された山鉾(やまぼこ)(山車(だし))が、城下を勇壮に練り歩き街に華を添えていたそうです。その後、明治32年の仙台開府三百年祭が最後の山鉾の勇姿となりました。それから時代は移り変わり、仙台の街を華やかに彩るお祭りになったのは現在の七夕祭だったんですね。「消えゆく手仕事と新しい職人の誕生」(写真右)では、足軽屋敷と内職の模型や山屋敷象眼の燭台などが展示されています。
次は「家屋の建築と職人」、下駄制作に使用した職人たちの道具の数々(写真左)です。はなびき・くみぬきなどのノコギリや十能のみ、ひらかんななど職人の魂とも言えるものばかりです。職人さんたちの働く姿を想像してしまいます。中央の写真みてください、「あめ」と書いてありますが、これは昔の看板だそうです。最近のデジタル化したデザインのサインとは一味違いますよね。それから右の写真が、仙台市内の町家で昭和の初めから40年代頃まで使用されていた下駄箱です。一見武骨に見えますが、シンプルかつ丈夫!長持ちしそうです。最近の住宅の流行りで「和風モダン」というのがありますが、この下駄箱も十分通用しそうです。
他の展示スペースでは、古い印刷物などもその時代の生活を知るには貴重な資料です。左の写真は昔の仙台市の職業別明細図です。学校・銀行・お店などが掲載されていて、現在でも第一線で活躍されている企業の名前などもあり、今と比べて見ると面白いですよ。写真中央は当時の駄菓子屋を再現したもので、ベーゴマ・ビー玉・紙ふうせん・めんこなど、特に30代後半からご年輩の方々には、懐かしく思える物ばかりです。日本には兵役の義務があった時代が70年間もあったそうです。戦争を知らない私たちには、こんな時代があったんだと思わされます。写真右は当時の兵舎のなかを再現したものです。
最後は体験学習室のご紹介です。こちらでは昔の子供たちが遊びに使っていたスゴロク・折り紙・絵本・けん玉・ヨーヨーや、遊びの時に履くスベリ下駄・スケート下駄などが展示されています。それから真ん中の下の写真、何だかわかりますか?手回し洗濯機だそうです。キュートなデザインですよね。またこの体験学習室では、仙台の伝統技術をビデオで鑑賞することもできます。この他にも探せば思わぬ発見がきっとあるはずですよ。今回ご紹介した常設展示のほかに、年に数回企画展示のほうも開催されていますのでそちらもご覧ください。
1927年(昭和2)に日米親善のために米国から12,739体の青い目の人形が贈られました。日本からもお返しに58体の市松人形が米国に贈られたそうです。その時の人形が昨年の5月、76年ぶりの里帰りで展示され、たくさんの方が観に来られたそうです。こんな時代だからこそ民俗歴史資料館の役割はますます重要になってくると思います。日本の古い伝統文化を知り昔の生活・知恵に触れることで、改めてこの国この街を考えてみることも大切だと思います。機会があれば皆さんで足を運んでみてください。
■仙台歴史民俗資料館 基本情報
●開館時間/午前9時〜午後4時45分(入館は午後4時15分まで)
●入館料/一般・大学生:通常料金200円 団体料金160円 高校生:通常料金150円 団体料金120円
小・中学生:通常料金100円 団体料金80円 ※30名以上団体料金・引率者1名無料
●休館日/毎週月曜日(休日を除く)、休日の翌日、毎月第4木曜日(休日、12月を除く)
くん蒸期間、年末年始(12月28日〜1月4日)
●お問い合せ/TEL 022-295-3956
●オフィシャルホームページ/
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/rekimin/
〈2004年4月 取材〉
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